福井県の特色
福井県の基本情報
面積
4,190.54k㎡
2024年3月公表/国土地理院
「全国都道府県市区町村別面積調」より
人口
753,000人
2024年3月公表/
総務省統計局「日本の統計2024」より
人口密度
179.69人/k㎡
小数第三位以下四捨五入
福井県の紹介・特徴
日本海側に位置する福井県は、豊かな緑と水に恵まれた山々と、雄大な日本海に囲まれています。北陸地方に属しており、北側の嶺北(越前地方)と、南側の嶺南(若狭地方および敦賀市)の二つに大きく分けられます。
日本海の荒波が打ち寄せる大迫力の断崖で、地質学的にも非常に珍しい「東尋坊」をはじめ、自然と歴史が織りなす観光地が多数存在しています。
また米作りが盛んで、コシヒカリ発祥の地としても知られるほか、豊かな自然が育む越前がに、甘えび、若狭ふぐなどの海の幸も豊富です。越前焼や越前漆器、若狭塗などの伝統工芸も盛んで、なかでも越前和紙は1500年の歴史を誇り、国内最大の生産地となっています。
また、国内随一の恐竜化石の発掘地であることから「恐竜王国」と呼ばれ、恐竜博物館をはじめ関連施設や観光スポットが多数存在します。
福井県の
産業・仕事について
産業構造
産業大分類 | 企業数(社) | 割合 |
---|---|---|
卸売業、小売業 | 6,547 | 21.6% |
製造業 | 4,113 | 13.6% |
建設業 | 3,997 | 13.2% |
宿泊業、飲食サービス業 | 3,725 | 12.3% |
生活関連サービス業、娯楽業 | 2,734 | 9.0% |
サービス業(他に分類されないもの) | 2,599 | 8.6% |
医療、福祉 | 1,671 | 5.5% |
学術研究、専門・技術サービス業 | 1,361 | 4.5% |
不動産業、物品賃貸業 | 1,210 | 4.0% |
教育、学習支援業 | 764 | 2.5% |
運輸業、郵便業 | 481 | 1.6% |
農業、林業 | 442 | 1.5% |
金融業、保険業 | 275 | 0.9% |
情報通信業 | 229 | 0.8% |
複合サービス事業 | 47 | 0.2% |
漁業 | 28 | 0.1% |
電気・ガス・熱供給・水道業 | 22 | 0.1% |
鉱業、採石業、砂利採取業 | 15 | 0.0% |
合計 | 30,260 | 100.0% |
(総務省統計局「経済センサス」より)
産業の特徴
福井県の県内総生産は3兆6,946億円で、その内訳は第一次産業が311億円、第二次産業が1兆2,387億円、第三次産業が2兆4,250億円となっています。
国内有数の産地がある繊維産業や国内9割以上のシェアを占める眼鏡フレームをはじめ、電子デバイス、化学など、付加価値の高い産業が集積していることが、福井県の特色です。
近年では、それらの産業で培われた技術を活かし、宇宙産業や医療産業といった先端産業分野への参入が増えています。現在、産学官金が連携して進めている「福井県民衛生プロジェクト」によって、新たなビジネスモデルの創出も目指されています。
国内外で高いシェアを誇り、オンリーワンの技術を有する中小企業が数多く存在していることも特徴の一つで、福井県ではこうした企業の情報を「『実は福井』の技」と銘打って、企業の実力・魅力を広く発信しています。
※参照:福井県HP、内閣府「県民経済計算」
有効求人倍率・平均年収
有効求人倍率 (2024年10月/厚生労働省 「一般職業紹介状況」より) |
1.77倍 |
---|---|
平均年収(男女計) (2024年3月公表/厚生労働省「賃金構造基本統計調査」より ※諸手当を含む総支給額) |
32歳/413.8万円 |
37歳/458.5万円 | |
42歳/491.4万円 | |
47歳/500.0万円 |
上場企業一覧(証券コード順)
社名 | 本社所在地 | 業種 | 市場 |
---|---|---|---|
株式会社熊谷組 |
福井県福井市 |
建設業 |
プライム |
ユニフォームネクスト株式会社 |
福井県福井市 |
小売業 |
グロース |
セーレン株式会社 |
福井県福井市 |
繊維製品 |
プライム |
株式会社田中化学研究所 |
福井県福井市 |
化学 |
スタンダード |
日華化学株式会社 |
福井県福井市 |
化学 |
プライム |
株式会社jig.jp |
福井県鯖江市 |
情報・通信業 |
グロース |
三谷セキサン株式会社 |
福井県福井市 |
ガラス・土石製品 |
スタンダード |
Japan Eyewear Holdings株式会社 |
福井県鯖江市 |
小売業 |
スタンダード |
日本システムバンク株式会社 |
福井県福井市 |
不動産業 |
名証メイン |
株式会社松屋アールアンドディ |
福井県大野市 |
機械 |
グロース |
株式会社PLANT |
福井県坂井市 |
小売業 |
スタンダード |
前田工繊株式会社 |
福井県坂井市 |
その他製品 |
プライム |
フクビ化学工業株式会社 |
福井県福井市 |
化学 |
スタンダード |
三谷商事株式会社 |
福井県福井市 |
卸売業 |
スタンダード |
株式会社福井銀行 |
福井県福井市 |
銀行業 |
プライム |
Genky DrugStores株式会社 |
福井県坂井市 |
小売業 |
プライム |
KYCOMホールディングス株式会社 |
福井県福井市 |
情報・通信業 |
スタンダード |
福井コンピュータホールディングス株式会社 |
福井県福井市 |
情報・通信業 |
プライム |
※複数の市場に上場の場合、代表的な市場のみを記載しております。また、更新日によって、最新状況と異なる場合がございます。
転職市況サマリー
福井県の有効求人倍率は2020年度以降、2020年12月1.55倍(全国平均1.05倍)→2021年12月1.79倍(全国平均1.17倍)→2022年12月1.82倍(全国平均1.35倍)と上昇傾向で推移しています。
コロナ禍となった2020年初めは一時低下しましたが、全国平均と比べると依然高い倍率を保ち、採用意欲が高まっている企業が多いことがうかがえます。実際に、有効求人倍率は2020年4月以降、全国1位をキープし続けています。
特にIT関連業は引き続き採用意欲が高い状況で、働き方の変化やDX(デジタルトランスフォーメーション)の波が押し寄せる中、社内のIT化を進められる人材を外部から採用したいというニーズが強くなっています。
※参照:福井労働局「雇用失業情勢」
福井県の暮らしについて
家賃相場(月平均/円)
1R(20~29㎡) | 37,051 |
---|---|
1LDK(40~49㎡) | 45,039 |
2LDK(50~59㎡) | 46,830 |
3LDK(60~69㎡) | 44,635 |
(2020年7月公表/総務省統計局「住宅・土地統計調査)
地価(坪単価平均/円)
1 | 福井市 | 255,857 |
---|---|---|
2 | 敦賀市 | 173,600 |
3 | 小浜市 | 149,818 |
4 | 高浜町 | 127,052 |
5 | 鯖江市 | 124,533 |
(2023年3月公表/国土交通省「地価公示」より)
ライフスタイル
貯蓄率の高さや共働き世帯の多さは全国でもトップクラス。子育て世帯への支援が手厚く、女性が働きやすい企業・職場環境があり、働く女性の割合も高く、経済的に安定した生活を送ることができます。
三世代同居も多く、子どもが安心して勉強に打ち込める環境があり、全国学力テストでも常に上位を占めています。
また男女ともに全国長寿ランキングの上位となっています。
通勤方法・時間
福井県の世帯当たりの自動車保有台数は全国1位をキープし続けています。実際に移動手段には自動車を使うことが多く、全国トップのクルマ社会となっています。
その一方で、福井県は「クルマに頼り過ぎない社会づくり」に行政・企業・県民で共働して取り組んでいます。電車を始めとした公共交通機関の利便性向上が行われ、自動車で駅に行き電車に乗り換える「パーク&ライド」が大々的に推進されています。
なお、平均通勤時間は約20分で、30分以下の人の割合が75%となっています。
※参照:総務省「住宅・土地統計調査」、一般財団法人自動車検査登録情報協会「自家用乗用車の世帯普及台数」
自治体による暮らしの支援
福井県は移住を考えている方向けに移住促進サイト「ふくい移住ナビ」を運営し、移住支援金制度の案内をはじめ、福井の暮らしや就職情報について発信しています。
各市町で支援制度がありますので一例をご紹介します。
【坂井市】
お試し移住補助金や空き家取得・改修補助制度など、坂井市独自の支援制度があります。
【福井市】
移住後の子育てや就職など、住んだ後の支援制度も充実しています。
【越前市】
移住前の活動(下見のための交通費や宿泊費)や移住初期の支援金制度があります。
このほか県では「県産材を活用したふくいの住まい支援事業」を実施しており、新築やリフォームを行う際に申請することができます。
※参照:ふくい移住ナビHP
福井県の子育て・教育について
幼稚園・保育園数
国公立 | 私立 | |
---|---|---|
幼稚園 | 49 | 14 |
(2023年12月公表/文部科学省「学校基本調査」より)
国公立 | 私立 | |
---|---|---|
保育所 | 94 | 45 |
幼保連携型認定こども園 | 24 | 124 |
保育所型認定こども園 | - | 2 |
(2023年12月公表/厚生労働省「社会福祉施設等調査」より)
子育てのしやすさ
福井県の共働き率は全国1位の61.2%、女性の就業率は全国2位の55.6%で、子育てと仕事が両立しやすい環境づくりにも積極的です。福井県の子育て支援ポータルサイト「ふく育」では、福井県内の子育て情報や共働き世帯向けの支援情報などがまとめられています。
子どもの遊び場として「かつやまディノスパーク(勝山市)」「福井県総合グリーンセンター(坂井市)」「ツリーピクニックアドベンチャーいけだ(池田町)」「きのこの森(おおい町)」など、県内各地にお子さんと遊べる施設や公園があります。
また生き物について学べる、触れ合える水族館は4ヶ所、動物園は2カ所、さらには恐竜化石を多数産出する福井ならではの「福井県立恐竜博物館(勝山市/2023年夏にリニューアルオープン予定)」があります。
※参照:総務省「令和2年国勢調査 就業状態等基本集計結果」、福井県子育て応援サイト「ふく育」
学校数
国公立 | 私立 | |
---|---|---|
小学校数 | 190 | 1 |
中学校数 | 76 | 4 |
高校数(通信教育を含む) | 25 | 8 |
大学数 | 3 | 3 |
(2023年12月公表/文部科学省「学校基本調査」より)
教育環境
小学校・中学校の全国学力テストでは正答率3位と、開始以来トップクラスを維持。全国体力テストでも小5男女と中2男子が全国1位、中2女子は全国2位トップレベルであり、文武両道を行く教育先進県です。また、都道府県別の「英語教育実施状況調査」では全国1位となるなど、実践的な英語を身につける教育に力を入れています。
福井県の小学校受検は福井大学教育学部附属義務教育学校のみとなっています。中学受験は5校あり、福井大学教育学部附属義務教育学校のほか、中高一貫校の福井県立高志中学校、北陸中学校、福井工業大学付属福井中学校、敦賀気比高等学校付属中学校があります。
高校へは公立学校への進学が多く「進路実態調査」によると県内進学者の約7割が公立高校へ入学しています。
※参照:国立教育政策研究所「令和4年度全国学力・学習状況調査」、スポーツ庁「令和4年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果」、文部科学省「令和3年度英語教育実施状況調査」、福井県「進路実態調査(令和4年3月卒業生)」
自治体による子育て・教育の支援
子育て中の親にうれしく、子どもに楽しく、家計にやさしい日本一幸福な子育て県「ふく育県」を掲げ、さまざまなサポート体制を整えています。以下にその一例をご紹介します。
【子どもの医療費助成】
中学3年生まで(自治体によっては高校3年生まで)の医療費助成があります。
【2人目からの保育料負担】
年収640万円未満世帯であれば、2人目からは保育料(保育所、幼稚園)が無料になります。3人目以降は全員無料になります。
【すみずみ子育てサポート】
一時保育や子供の送迎、生活支援などのサポート料金の半額を補助してくれます。
【ふく育パスポート】
18歳未満の子どもや妊婦さんがいる世帯に発行されます。ふく育応援団店舗で、優待割引サービスを受けることができます(パスポートの提示が必要)。
※参照:「ふく育県」HP
福井県への転職について「もっと詳しく知りたい」という方は、各種支援サービスにエントリーのうえ、コンサルタントにご相談ください。