2022.11.15
福井県の転職市場・経済状況とU・Iターン
リージョナルキャリア福井の鹿嶋です。
「U・Iターンしたいが、地方には仕事があるのでしょうか?」というご相談をいただくことがあります。
もちろんご経験とのマッチングにもよりますので、一概には言えない部分もありますが、有効求人倍率などの客観的なデータや、その背景にある地域経済や環境は判断材料の一つになるでしょう。
福井県の有効求人倍率は高い?
福井県労働局の発表によれば、2022年7月の有効求人倍率は全国が1.29倍に対して、福井県は2.10倍と全国1位。北陸3県は高いと言われていますが、富山が1.76倍(全国3位)、石川が1.58倍(同17位)と、北陸でも福井県がとびぬけています。
4年前には「24ヶ月連続1位」となったこともあり、高倍率の常連と言えます。
※参照:福井労働局「雇用失業情勢(令和4年7月分)」、厚生労働省「一般職業紹介状況(令和4年7月分)」
なぜ福井の有効求人倍率は高い?
背景の一つに考えられるのは、「人口当たり事業所数」の多さ。福井県の人口千人当たりの事業所数は51.9と全国1位(全国平均は40.5)です。
もう一つは「産業構造」です。繊維や眼鏡などの軽工業を中心とした地場産業が盛んで、中小・小規模事業所も多い。これには女性の就労者数の多さも関係していると思われます。
2020年の国勢調査では、15歳以上で実際に働いている人の割合を示す就業率は女性が全国2位(55・6%)。夫婦とも就業者という共働き世帯の割合は61・2%で全国1位となっています。
この辺りは労働力の需給バランスから来ていると見ることもできますし、女性が働きやすい県であるという見方もできるかもしれません。
※参照:福井県「令和2年(第68回)福井県統計年鑑」、福井県「令和2年国勢調査」
福井へのUIターンのしやすさとの関係
県庁所在地の福井市では、移住者が増え続けているというデータもあります。
移住の理由はさまざまだと思いますが、特に福井市の場合は、子育て世代に魅力的な条件が揃っていることが理由の一つだと考えられます。
例えば、「子供の学力・体力が全国トップレベル」「保育園から小中学校まで地域・家庭とのつながりを重視した教育」「保育園・こども園の待機児童ゼロ」「子育て支援制度が充実」などです。(認定NPO法人ふるさと回帰支援センター運営サイト「FURUSATO(フルサト)」より)
加えて2024年春には北陸新幹線の福井延伸も見込まれ、都市の再開発も進んでいます。
さらに、福井県は全国都道府県幸福度ランキングで5年連続1位になりました。(一般財団法人日本総合研究所 書籍「全47都道府県幸福度ランキング」より)
移住を機会にライフスタイルの見直しもしやすく、魅力ある地域ということが言えると思います。
福井へのU・Iターンをお考えの方は、こういった情報も踏まえてぜひ前向きにご検討ください。
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